流行りで作ると後悔?ウォークインクローゼットの落とし穴
- ISK 工房

- 22 時間前
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ウォークインクローゼット(以下WIC)は、現代のお家づくりにはもはや欠かせない存在となっています。
モデルハウスにも採用されていることが多く、基本の間取りとしても予め採用されているパターンがほとんどです。
現代では、WIC付きのお家がとても多く、認知度としても実用性としてもかなり広まっているといえます。
しかしその一方で、リフォームの際、既存のWICをなくす間取り変更の提案や、WICの一部を別部屋に作り替える提案がちらほらみられています。
WICはすべてのご家庭に「必須」の間取りではなく、ご家庭の生活スタイルに合っているかどうかで判断することが大切です。
この記事では、WICの後悔しやすいポイントやWICが向いている人・いない人について詳しく解説していきます。
採用を迷っている方にとって、判断材料となれば幸いです。
ウォークインクローゼットで後悔しやすいポイント
実際に、WICを採用したものの、後悔ポイントとなってしまった人の意見をまとめました。
これから検討される方にとって、採用・不採用を判断するヒントになれば幸いです。
⚫︎ 自室に衣類を収納したい派だった
WICを作ったものの、結局着替えは自室で完結させたい・衣類は自室にしまいたいというケースは意外と多くあります。
・朝起きて自室ですぐ着替えたい
・家族と動線がかぶるのが気になる
・寝室からわざわざ移動するのが面倒
このような生活スタイルの場合、クローゼットまでの距離がストレスになり、使わなくなってしまうこともあります。
⚫︎ いつの間にか物置になっていた
最初は衣類用として使っていたものの、気づけば季節家電や使わなくなった物が置かれ、「ウォークイン物置」になってしまった、という声もよく聞きます。
原因として多いのは、
・収納ルールが決まっていない
・空間があったらついモノを置いてしまう
・棚やハンガーの配置が使いづらい
・出し入れが面倒
収納量が多い=使いやすい、とは限らない点は注意が必要です。
⚫︎ 設備(照明・換気)が不十分だった
意外と見落とされがちなのが、照明や換気です。
・照明の色と相性が悪く、服の色が分かりにくい
・換気されているはずなのになんとなく空気が籠る
実は、WICは設備計画が快適さを大きく左右する空間でもあります。
⚫︎ 結果的に他の部屋を圧迫してしまった(広すぎた)
「収納はたくさんあった方が安心」と考えて間取りを広く取りすぎた結果、リビングや個室が思ったより狭くなってしまった、という後悔もあります。
・収納するモノに対する必要な広さを見極める
・収納の仕方を工夫する
間取りの変更は簡単なリフォームではありません。
広すぎ問題で後悔するのは非常に勿体無いので、これらの工夫でWICに必要な広さをしっかり計画しましょう。
⚫︎ 収納量が足りなかった
逆に、「衣類が入りきらなかった」という声も少なくありません。
・結局自室にチェストを置いている
・家族全員分の服の量がわかっていなかった
・将来的に増える服を考えていなかった
結果として、自室にチェストを追加することになり、「何のためのWICだったのか分からない」という状態になることもあります。
基本的な衣類収納はWICで完結するように、事前の収納計画をしっかり行うことが大切です。
⚫︎ ごちゃついて使いにくい
広さはあるのに使いにくい。
その原因は、収納の「中身の計画不足」であることが多いです。
・何をどこに置くか決めていない
・棚の高さや奥行きが合っていない
・家族それぞれの使い方を想定していない
結果的にモノが散乱したWICになってしまい、使いにくい空間となってしまいます。
使い方までしっかり計画して、長く快適に使えるようにすると後悔ポイントとならずに活用していけます。

向いている人・向いていない人
ウォークインクローゼットは、誰にとっても便利な収納というわけではありません。
暮らし方や考え方によって、向き・不向きがはっきり分かれる収納です。
以下に向いているパターン、不向きかもしれないパターンを記載しますので、ご自身やご家庭のスタイルと比較しながら検討してみてくださいね。
⚫︎ 一ヶ所に衣類をまとめたい人は向いている
・家中の衣類を一ヶ所で管理したい
・洗濯〜収納までの動線をシンプルにしたい
このような考えの方には、WICは使いやすい収納になります。
「自室の収納は最小限にしてその分広く使いたい」という場合にも相性は良いです。
⚫︎ 家族それぞれに自室があり、自分で衣類を管理したい人には不向きな場合も
家族一人ひとりに自室があり、衣類も各自で管理したいというご家庭では、すべてを同じ場所にまとめることが負担になることがあります。
・WICを使うタイミングが重なる
・プライベート感が少なく、不安
家族全員が「共有収納」に抵抗がないかどうかは、事前に考えておきたいポイントです。
⚫︎収納計画がしっかりしている人には向いている
何を、どれくらい、どう収納するかをイメージできている場合、WICはとても快適な空間になります。
つまり、片付け上手か否か、とういうことです。
一方で、収納計画が曖昧なまま進めてしまうと、「狭すぎて入らない」「広すぎて持て余す」など、ちょうど良さを失ってしまうケースもあります。
収納計画はごちゃつきにも直結します。
収納計画がしっかりしている人ほど、快適に使い続けられると考えられます。
⚫︎ WICはクローゼットよりも面積をとる
WICは、一般的なクローゼットよりも床面積を必要とします。
その分、
・他の部屋が狭くなる
・間取りの自由度が下がる
といった影響が出ることもあります。
ご家庭によっては、大きめのクローゼットで十分足りるケースも多くあります。
WICだけに拘らず、クローゼットに収納する選択肢も持っておくと良いかもしれません。
⚫︎ 判断のポイントは「どれくらい意識できそうか」
向いている・向いていないは、上記に当てはまるか否かだけではありません。
・生活動線を意識できそうか
・収納のルールを決められそうか
・家族で共有することに抵抗がないか
これから先、これらをどれくらいイメージできるかが、WICを採用するかどうかの判断ポイントになります。
「なんとなくできそう」というイメージよりも、「具体的にこれくらいできそう」というくらいイメージできると、判断材料としての正確性が増します。

後悔しないために事前に考えるべきポイント
⚫︎ 生活スタイル的に、WICに立ち寄るのが負担ではないか
毎日の着替えや身支度の中で、WICに立ち寄る動線が本当に合っているかは、事前にしっかり考えておきたいポイントです。
「便利そう」というイメージだけでなく、実際の朝や帰宅後の動きを想像してみることが大切です。
⚫︎ SNSのイメージをそのまま鵜呑みにしない
SNSでは、きれいに整理整頓されたWICを見る機会が多く、「WICを採用すれば、こんなに片付く」と感じてしまいがちです。
しかし、実際に片付けているのは収納そのものではなく、住む人自身です。
WICを作ること=片付く、ではない点は意識しておきたいところです。
✳︎ SNSを見るときのチェックポイント
施工事例やSNSを見る際は、見た目だけでなく、次のような点にも目を向けてみてください。
・何人家族なのか
・WICの広さはどれくらいか
・どんな収納の工夫をしているか
・衣類の量は自分たちと近いか
自分たちの暮らしと重ねて考えることで、現実的な判断がしやすくなります。
⚫︎ 換気・収納計画は必ずセットで考える
WICは、換気や湿気対策が不十分だと、快適に使えなくなってしまいます。
また、
・ハンガー中心か
・引き出しは必要か
・将来増える分をどう考えるか
収納計画も含めて考えることで、後悔のリスクを減らすことができます。
⚫︎ プロに「本当に必要か」を見極めてもらうのも一つの方法
WICは、必須か不要か、白黒ハッキリさせられるかというと難しい部分があります。
「必ず作った方がいい」「絶対いらない」と決めつけず、暮らしに合うかどうかを冷静に見てくれるプロに相談するのも一つの方法です。
まとめ・行動につなげる締め方
WICは、流行っているから、という理由だけで採用すると後悔につながりやすい収納です。
大切なのは、暮らし方や動線に本当に合っているかどうかです。
少しでも迷いがある場合は、採用を決める前に、一度プロに相談してみることをおすすめします。
ISK工房でも、間取りや収納計画を踏まえたご相談を承っております。
「作るか迷っている段階」からでも、お気軽にご相談ください。





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