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間取り変更でやってはいけないNG例|広くしたのに住みにくい家になる原因とは

お家の利便性を向上させたい時に検討されるのが、間取り変更を伴うリフォームやリノベーションです。

壁をなくして広いLDKにしたり、使っていない部屋をつなげたり、暮らしに合わせて間取りを変えられるのは大きな魅力です。


しかし、間取り変更は一歩間違えると、かえって住みにくい家になってしまう場合があります。

また、構造・動線・設備・法規を無視して進めると、住みにくさだけでなく、耐震性の低下や水漏れ、工事のやり直しにつながることもあります。

今回は、間取り変更でやってはいけない代表的なNG例を、戸建て・マンションそれぞれの注意点も含めて解説します。


間取り変更で失敗しやすい理由

間取り変更で失敗しやすい大きな理由に、「広く見えること(見た目の良さ)」と「住みやすいこと」が一致しない、というのがあります。


図面の上では理想的に見えても、実際に暮らし始めると、

・収納が足りない

・動線が悪い

・冷暖房が効かない

・音やニオイが気になる

・家事がしにくい

といった不満が出てくることがあります。


間取り変更は、壁を動かす工事ではないのです。

家の構造、設備、暮らし方まで含めて再設計する工事です。


ここを見落とすと、見た目はきれいでも暮らしにくい家になります。


NG例1|耐震壁や構造材を安易に撤去する

最もやってはいけないのが、建物を支える重要な部分を安易に壊すことです。

「ここに壁がなければ広くなるのに」と感じる場所でも、その壁が建物を支える耐震壁である可能性があります。

戸建てでは、筋交いが入っている壁や構造上重要な柱を撤去すると、耐震性が大きく低下します。


見た目はすっきりしても、地震時に揺れやすくなり、建物への負担が一気に増えます。


また、柱や梁を無理に抜いて大空間を作ると、

・床がたわむ

・上階の荷重を支えきれない

・建具が歪む

・将来的にひび割れが出る

といった不具合につながります。


間取り変更において、構造確認は欠かせません。

戸建ての間取り変更では、耐震診断と構造確認を前提に計画することが重要です。


NG例2|水回りを大きく移動しすぎる

キッチンや浴室、洗面、トイレの位置を大きく変える間取り変更は、見た目以上に難易度が高い工事です。

理由は、排水には勾配が必要だからです。

水は電気のように自由に動かせません。


排水管にはしっかり傾斜をつける必要があるため、無理に遠くへ移動すると床を上げる必要が出てきます。


その結果、

・床に段差ができる

・天井が低くなる

・排水が詰まりやすくなる

・水漏れリスクが上がる

といった問題が起こります。

特にマンションは配管経路の自由度が低く、移動できる範囲にも制限があります。


「キッチンを大きく移動したい」「浴室の位置を変えたい」と考える場合は、デザインより先に配管計画の確認が必要です。


NG例3|収納を減らして部屋を広くする

間取り変更で多いのが、「部屋を広く見せたいから収納を減らす」という失敗です。

確かに、壁面収納やクローゼットを減らせば、空間は広く見えます。


ただ、収納を削った家は、住み始めてから一気に生活感が出ます。


収納が足りないと、

・物が出しっぱなしになる

・片付かない

・生活感が消えない

・結局家具を買い足す

・部屋が狭く見える

という悪循環になります。


収納は「使う場所にあるかどうか」が重要です。

玄関には玄関収納、キッチンにはパントリー、洗面にはタオルや洗剤の収納。


使う場所の近くに必要量を確保してこそ、片付く家になります。


NG例4|生活動線を無視してレイアウトを決める

見た目重視で間取りを決めると、暮らし始めてから使いにくさが目立ちます。

特に多いのが、生活動線の悪化です。


例えば、

・玄関からキッチンが遠く、買い物後の荷物運びが大変

・洗濯機と物干し場が遠く、洗濯動線が長い

・リビングを通らないとトイレに行けない

・冷蔵庫が奥まっていて出し入れしにくい

こうした小さな不便は、毎日の積み重ねで大きなストレスになります。


間取り変更では、見た目より先に「どう動くか(生活動線)」を考えることが欠かせません。

家事動線、帰宅動線、来客動線まで整理しておくことで、暮らしやすさは大きく変わります。


NG例5|エアコンや断熱計画を後回しにする

間取り変更では、空間の形だけでなく、温熱環境まで考える必要があります。

ここを見落とすと、広くておしゃれでも「暑い・寒い・光熱費が高い家」になります。


特に注意したいのが、

・エアコンの設置位置

・室外機の置き場

・吹き抜けの有無

・窓の大きさ

・断熱性能

です。


例えば、吹き抜けを作ると開放感は出ますが、断熱性能が不足していると冬は寒く、夏は冷えにくい空間になります。

大きな窓も同様です。


明るく開放的に見えても、断熱や遮熱対策が弱いと室温が安定せず、快適性は大きく落ちます。

間取り変更では、見た目と同時に「快適に暮らせる温熱環境」を整えることが重要です。


NG例6|マンションの管理規約を確認せずに進める

マンションの間取り変更で特に多いのが、管理規約の確認不足です。

マンションは自分の家でも、自由に変えられるわけではありません。


専有部と共用部のルールがあり、できる工事とできない工事が決まっています。


特に注意したいのが、

・床材の制限

・配管移動の制限

・コンクリート壁の解体不可

・窓、サッシ、玄関ドアの交換不可

・バルコニー工事の制限

です。


見積もり後に「その工事はできません」と判明すると、プランの見直しや追加費用が発生します。

マンションの間取り変更では、最初に管理規約を確認し、工事可能範囲を明確にすることが欠かせません。


NG例7|見た目優先で配管・配線・下地を軽視する

間取り変更で意外と多いのが、完成後に見えなくなる部分を軽視することです。

内装がきれいでも、配管・配線・下地が不十分だと、住み始めてから不具合が出ます。


例えば、

・古い配管をそのまま使って水漏れ

・電気容量不足でブレーカーが落ちる

・下地不足で棚が付けられない

・壁内結露でカビが発生する

といった問題です。


実は、見えない部分ほど、住み心地と耐久性に直結します。

仕上がりの美しさだけでなく、見えない部分までしっかり計画することが、後悔しない間取り変更の基本です。


まとめ

間取り変更は、家の構造、設備、暮らし方まで含めて再設計する工事です。

これからの暮らしを、より快適にするための工事なのです。


そのため、

・構造を壊さない

・動線を崩さない

・設備を無理に動かさない

・収納を減らしすぎない

・断熱と空調を後回しにしない

・マンションは管理規約を先に確認する

この基本を外さないことが大切です。


見た目だけで決めた間取り変更は、住み始めてから後悔につながります。

本当に満足できる間取り変更には、デザインだけでなく、構造・性能・暮らしやすさまで踏まえた計画が欠かせません。


ISK工房では、見た目だけでなく、暮らしやすさまで考えた間取り変更をご提案しています。

リフォーム・リノベーションをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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