和室を洋室にする前に知っておきたい。後悔しがちな3つの落とし穴
- ISK 工房

- 1 日前
- 読了時間: 3分

和室を洋室にリフォームして、モダンで使いやすい空間にしたい。
そう考える方はとても多いです。
しかし、「畳をフローリングに変えるだけ」と思っていると、思わぬ追加費用や住み心地の悪さにつながることがあります。
和室には、和室なりの構造的な理由があります。
それを理解せずに表面だけ変えると、バランスが崩れてしまうのです。
今回は、特に注意したい3つの落とし穴をご紹介します。
落とし穴① 床下の段差・下地構造の不一致
畳の厚みは約30〜55mmです。
一方、一般的なフローリング材は約12mm程度。
この差を無視してそのまま張り替えると、隣の部屋との間に段差が生まれたり、床が沈み込んだりします。
なぜなら、畳の下地はフローリング前提の構造になっていないことが多いからです。
和室は、畳を敷くことで高さとクッション性を確保しています。
つまり、畳ありきの設計なのです。
フローリングにする場合は、床上げや下地補強がほぼ必須です。
これを見落とすと、
・追加の床調整費用
・工期の延長
・段差によるつまずきリスク
といった問題が発生します。
落とし穴② 断熱・防音性能の低下
畳は天然の断熱材のようなものです。
空気を含んでいるため、意外と優秀です。
フローリングにすると、
・冬の底冷え
・足音の響き
・下の階への生活音
が気になりやすくなります。
特に戸建て1階の場合、畳下の湿気対策や床下断熱をしないと、冷えや結露の原因になります。
マンションではさらに注意が必要です。
管理規約で遮音等級(例:LL-40〜45など)が指定されている場合があり、対応した防音フローリングを選ばなければなりません。
見た目よりも「性能」を意識することが大切です。
落とし穴③ 壁・押し入れの「和」が浮く
床だけ洋風にしても、
・砂壁
・聚楽壁(じゅらくへき)
・襖付き押し入れ
がそのままだと、ちぐはぐな印象になります。
しかも問題は見た目だけではありません。
砂壁の上に直接クロスは貼れません。
ボード張りや下地調整の左官工事が必要になります。
さらに、押し入れをクローゼットに変更する場合は、
・間口拡張
・中段撤去
・枕棚・ハンガーパイプ新設
など、想像以上に工事が広がります。
結果として、当初の見積もりより費用が上がるケースが多いのです。
後悔しないためのポイント
6畳の和室から洋室へのリフォームは、おおよそ50万〜80万円が目安です。
ただし、
・断熱工事を行うか
・収納を作り替えるか
・壁天井も全面改装するか
によって大きく変わります。
おすすめは、床を変えるなら、断熱も一緒に。
押し入れを変えるなら、使い方まで設計する。
「見た目」ではなく、「暮らし方」から逆算することです。
和室は、実は合理的な空間
和室は日本の気候に合わせて進化してきました。
・畳の調湿性
・引き戸の省スペース性
・押し入れの大容量収納
それを理解した上で洋室化すれば、単なるデザイン変更ではなく、性能アップのリフォームになります。
表面だけ変えるのは簡単です。
でも、「構造から整える」ことは、お部屋としての価値も上がります。
和室から洋室へ。
それはデザイン変更ではなく、住環境の再設計です。
計画段階でしっかり確認することで、理想のモダン空間はきちんと実現できます。
ISK工房では、和室から洋室へのリフォームを承っております。
現地調査、お見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください。




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